2015
06.10

特殊清掃や遺品整理などという言葉がマスコミで取り上げられるようになったのは、この3-4年程度のことです。
一般の人たちの認知が深まったのは、もっと最近になってからのことではないかと思います。

特殊清掃と遺品整理はその特質性から深くつながっています。
遺品整理事業をはじめて事業化したのは引越し関連の企業だとされています。
が、特殊清掃の会社も遺品整理や遺品の回収に早くから乗り出しています。

特殊清掃とは自殺者・他殺者、あるいは家庭内事故や交通事故で死傷者が出た現場に赴き、遺体や死体の処理と現場の清掃・原状回復などを行う業種のことです。

特殊清掃業とか、特殊清掃人、事件現場特殊清掃士などと呼ばれており、警察や関係機関と連携した法的な手続きをベースに、警察や遺族、あるいはアパート・マンションの管理人からの依頼を受けて現場に急行します。

特殊清掃のプロが現場に入るのは警察や救急隊、消防が取り仕切る現場作業の一式が終わってからです。
それでも血痕や体液の後始末、腐敗臭などの臭消毒、除菌、ウイルス感染予防など、数え上げたらきりがないほどの専門的知識と技術が要求される仕事です。

こうした特殊清掃の現場における作業というのは、過去から現在まで果てしなくつづいてきた尊い仕事です。
経験20年-30年、現場清掃回数や遺体処置件数にして1万件を超えるなどというプロは、特殊清掃業界にたくさん存在しています。

私たちは日常を何気なく平凡にやり過ごしていますが、その職業を知らなかったというだけで、実は“平凡な日常を支えてくれている仕事”というのはこの世の中に無数に存在しています。

特殊清掃や遺品整理に限らず、これまで目を向けることのなかった職業に関心を寄せることも大切なことかも知れません。

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